tokage CD発売記念ワンマンライブ「真冬のRAINBOW」ライブレポート
普通は頑張ってる人に「頑張った」とは言わないもの。でも、今回の椛田早紀はすごく「頑張っていた」と思う。
約1ヶ月前、ワンマン前最後のライブが11月23日だったときには、ファンから「ワンマン前のライブが少なすぎるのでは?」と言う疑問の声が多く聞こえていた。
しかし、錚々たるサポートメンバーとライブをやると言うプレッシャー、グッズの制作、CDが発売できるかどうか微妙だったことやレギュラーのインターネット生放送を収録放送に切り替えていたことを考えると、むしろ「時間が足りなかったのでは?」と考えるのが普通だろう。
そして迎えたワンマンライブ当日。
年末の平日、しかも月曜日と言う事もあって条件はお世辞にも良いとは言えない中、定刻通り18:30に開場。
フロアの半分ほどが埋まり約10分ほど押しての開演。
1曲目は予想通り「ZiGZaG」から。ロックを意識した衣装で登場したVo.椛田早紀は目に見えて緊張していたものの、1曲目からパワー全開。そのまま「My Life」へと続きMCへ。
「お腹が減った。何が食べたい?」と言う話から、次の曲の「カレーライス」への流れを作るはずが、「親子丼」と客席から声があがってしまい笑いがおきる。
Gt:MOTOさん、Dr:Cherryさん、Ba:KENさん、Key:ダーリン佐藤さんらのサポート陣は、田村直美さんのライブでも同様のメンバーだっただけに息はピッタリ。
初期のナンバーでもある「楽園」、「Black Yesterday」はGt:MOTOのサポートによりツインギターになったことで、音の厚みと楽曲の深みが増しまた違った印象を受けた。
Cherryさんは譜面を見ながらではあったものの貫禄のドラミング。「まぼろし」ではこれでもかと言うくらい激しいドラミングで圧倒。
ライブ中盤では、featuringダーリン佐藤と称してのアコギとピアノのみで、アルバム収録曲「ひとつ星」を披露。アルバムとは一味違ったアレンジでしっとりと聴かせる。
更にはBa:KENさんがウッドベースに持ち替え、ジャズアレンジのされた「Pansy 〜30℃の恋〜」と続く。
そして、初期のtokageの代表曲とも言える「早熟」。そのタイトルを告げた瞬間歓声があがる。最近のライブでは全く披露されていなかった曲ではあるが、多くのファンが「早熟」が聴けるのを待ち望んでいたということであろう。
アルバム収録にあたり大きくメロディラインが変更された「ユキハネ」では、椛田早紀の澄んだ歌声が会場全体を包み込むように響き渡る。
新境地とも言えるアルバムタイトルの「Hello」の後はラストスパート。ここぞばかりにアッパーなナンバーが続く。
「happy lonely days」、「You&Me」、「looking for the star」とたたみかけるようにして本編は終了。
当然、興奮さめやらぬ客席からはアンコールの声が。ファン有志の「虹」をイメージした7色のサイリウムが点灯し、登場したtokageの二人は驚きを隠せなかった様子。
アンコール1曲目に入るところで、今度はメンバーからのサプライズが。突然「Happy Birthday」が流れ始め、ステージ袖からEiriさんと共にバースデーケーキが登場。そうライブの2日後の12月22日は椛田早紀の誕生日。思わず腰を抜かしてしまった椛田早紀にとっては忘れられないバースデーとなったことだろう。
アンコールでは名曲「サクラ」、キラーチューン「ラブレター」を披露。そして再びかかるアンコール。
ラストナンバーはライブのタイトルでもある「真冬のRAINBOW〜キセキ〜」。7色のサイリウムがゆれるその光景に椛田早紀は目に涙を滲ませていた。
あたたかい空気に包まれてライブは終了。
ライブ開始前の時点では、ROCK色が強くなりすぎていて今までとは全く違う雰囲気のライブになってしまうのでは・・・と懸念していたが、終わってみればtokageの曲の幅の広さ、楽しさを存分に伝える事のできたライブだったのではないだろうか。
最終的に集客は関係者含め150人くらいだっただろうか。平日にしてはよく入った方だとは思うが、将来的にもっと大きい会場、例えばO-WESTでのライブなどを考えてるのであれば正直物足りない。
幸か不幸かアルバム「Hello」の全国発売は3月4日になった。これを逆手に取って「アルバムのプロモーション期間ができた」と考えるべきだろう。
2011年のtokageはアルバム「Hello」と共にあると言っても過言ではない。万全の体制で更なる飛躍をして欲しい。椛田早紀のtokageの頑張りがあればそれは実現できるのだから。
SE 1.ZiGZaG 2.My Life MC 3.カレーライス 4.楽園 5.Black Yesterday MC 6.まぼろし MC 7.ひとつ星 MC 8.Pansy 〜30℃の恋〜 MC 9.早熟 10.ABCガール MC 11.ユキハネ MC 12.Hello 13.happy lonely days 14.You&Me 15.looking for the star Encore 16.サクラ 17.ラブレター Encore2 18.真冬のRAINBOW〜キセキ〜 Support Member Drums:小柳“Cherry”昌法(from ex.LINDBERG ex.GaGaalinG) Keyboard:佐藤“Darling”達哉(from aiko/ex.LINDBERG) Bass:根本“NemoKen”健一(from SA) Guitar:小野“MOTO”基央(from ex.GaGaalinG)
と、かなり格式ばったレポを書いてきましたが、やっぱり個人的な思いも書いておく。
早紀ちゃん、ワンマンライブ本当にお疲れ様。
どこからどう見ても疲れが溜まっているのはわかるので、ゆっくり休んで欲しいと言うのが本音。個人的には1月いっぱい休んでくれてもいいくらい。
今回のワンマンライブでたくさん幸せを貰えたので、こっちもしばらくは我慢できるしね。
本当に素晴らしいライブをありがとう。